食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

Case Watchから

William Reaへのテキサス州医事当局による懲戒請求決着
William Rea, M.D. Settles Charges by the Texas Medical Board
September 10, 2010.
http://www.casewatch.org/board/med/rea/order.shtml
William Rea医師に患者への環境化学物質を投与する治療を行う際の同意文書に、(a)この注射にはもとの物質の「電磁場記憶」しか含まれない(b)この治療法はFDAには認められていない(c)この治療法の効果には疑問がある、ことを明記することへの合意を命令した。さらにEPAやその他の連邦規制機関が発がん性有りや有害と分類した物質を例え僅かでも含むものを使った治療を開始してはならない。
2007年の申し立てに含まれるインフォームドコンセントに関係しない部分は和解の一部として取り下げられた。
化学物質過敏症または環境過敏症と診断された5人の患者の治療に絞って判断された。その治療法としてジェット燃料やディーゼル排ガスなどの「病気の原因になるもの」を注射したとされているが、それはいわばホメオパシーのレメディで「電磁場記憶」を含むだけで実物は何も入っていない。
化学物質過敏症ホメオパシーで診断・治療できるらしい。William Rea医師の医師免許剥奪はないようだ。Rea医師の供述http://www.casewatch.org/board/med/rea/rea_depo.pdfによると、治療薬を作るには、例えば排気ガスを水溶液に通してそれを原液に何度も希釈してミリポアフィルターで滅菌して注射する。34ページ付近に黄色で強調されたRea医師の発言があり、物質が残っていなくても溶液に電磁場記憶があってそれがヒトを病気にしたり治したりすると主張している。)