食品安全情報blog過去記事

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食品基準ニュース 春号

Food Standards News - Spring Edition 74
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/FINAL%20web%20for%20publication1.pdf
長官のメッセージ−リスクコミュニケーション
毎日我々は生きるための必要な栄養素を得るために多くの化学物質と微生物からなる食品を食べる。食べずにいられるひとはいないし食中毒を経験したことのない人もほとんどいないだろう。食べるというのはリスキーなことだ。
FSANZはリスクを最小化するために基準を作ったりしている。包括的で厳格なリスク分析により、オーストラリアの食品は世界でも最も高い水準の安全性に保たれている。
しかし科学的論理的リスク対策は一部でしか成功していない。人々が心配だと言うとき、情報は理性によってではなく感情によって処理されている。消費者は食品についての情報をさらに求めており、世界中の食品規制担当者はリスクの大きさをわかりやすく説明しようとしている。FSANZは消費者がリスクを科学的な側面と、感情的アタッチメントである「アウトレージ」要素の二つの側面から見ていることを認識している。リスクコミュニケーションを成功させるには事実だけではなく聴衆の恐怖や行動への理解が必要で、そのような情動への共感が必要である。