食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • DGAC報告書は食品と栄養の指導者に肥満流行対策に役立つ知見を提供する

DGAC report offers food and nutrition practitioners insights on helping combat obesity epidemic
26-Oct-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-10/ehs-dro102110.php
Journal of the American Dietetic Associationの11月号に、食事ガイドライン助言委員会の議長でこの雑誌の編集長のLinda Van Horn博士が2010 US Dietary Guidelines Advisory Committee (DGAC)報告書の主な論点についてコメントを寄せている。
1977年に初めてアメリカ人の食生活目標(DGA)が設定された時、平均総脂肪摂取量はエネルギーの42%、飽和脂肪は約14%で心疾患死亡率は高かった。2010年までに平均総脂肪摂取量はエネルギーの33.6%、飽和脂肪は11.4%と目標には至らないものの有意に改善している。しかし一方で肥満の流行は続いている。
1970年から2010年の間にエネルギー摂取量が1日あたり600カロリー以上増加している。
(だからどうして総エネルギー摂取量を減らそうとは言わないわけ?脂肪を減らそうと言ったら炭水化物が増えたわけで。)

  • 2つの臨床試験が肥満や過体重の成人向けの効果的痩身戦略を示す

2 clinical trials demonstrate effective weight loss strategies for obese and overweight adults
26-Oct-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-10/jaaj-tct102110.php
JAMAに10月9日オンラインで、印刷板では10月27日号に発表された2つの報告によれば、肥満や過体重の成人には、運動や組織的痩身プログラムなどのライフスタイル介入が有効である。
それぞれエディトリアルつき。

  • ライフスタイル助言に従うことで大腸がんの約1/4が予防できる

Following lifestyle tips could prevent almost a quarter of bowel cancer cases
26-Oct-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-10/bmj-flt102510.php
BMJに発表された論文によれば、食事と運動を含む5つの分野の健康的なライフスタイルに従えば約1/4の大腸がんが予防できる。
50-64才の55487人を2006年まで10年間フォローしたデンマーク前向きコホート研究から、運動・ウエスト周囲・喫煙・飲酒・食事に関する助言に従うことで大腸がん発症リスクが23%削減できる。
具体的には毎日30分運動、女性は週に7・男性は週に14以下の飲酒、喫煙はしない、ウエストは女性88cm男性102cm以下、健康的な食事。
(ハードル低い)

  • WHOの農薬規制はラットではなくヒトの毒性に基づくべき

WHO pesticide regulations should be based on toxicity in humans, not rats
26-Oct-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-10/plos-wpr102210.php
PLoS Medicineに発表されたスリランカのPeradeniya大学のAndrew Dawsonらの論文。農薬による自殺が多いため、自殺の成功率を基準にすべきという主張。
(農薬は自殺するためのものではないのだけれど・・催吐剤でも添加する?貧困対策が必要なのでは。)