食品安全情報blog過去記事

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お腹痛い?ヨーグルト試してみたら?

Behind the Headlines
Guts hurt? Try yoghurt
Wednesday November 10 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/11November/Pages/probiotic-yoghurt-diarrhoea-stomach-upset.aspx
Daily Telegraphが「プロバイオティクスがお腹の不調を1日短くする」と報道した。このニュースはコクラン共同計画による合計8000人を含む63の試験の包括的レビューの知見に基づく。このレビューは世界中の感染が原因と考えられる急性下痢(継続期間14日以内)に特定のプロバイオティクス培養細菌を使用した場合の研究結果をプールして解析したものである。全体としてプロバイオティクスは無処置の場合と比べて約25時間下痢の持続期間を短縮した。しかしながらこの研究に含まれるのは極めて多様な集団で、下痢も回復も定義がいろいろである。このためこのレビューの著者は、どのような場合にプロバイオティクスが有用なのかを確かめるためにより質の高い試験が必要であると強調している。従って成人や子どもの下痢にプロバイオティクスを使うことについての助言はできない。
下痢の際には水分を補給することが最も重要で、長引いたりひどい場合には医師に相談すべきである。