食品安全情報blog過去記事

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ニンジンに含まれる化学物質が「がんリスクを削減するかもしれない」

Behind the headlines
Carrot chemical 'may cut cancer risk'
Tuesday November 23 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/11November/Pages/vegetables-carrot-pumpkin-fight-cancer-protect-heart.aspx
Daily Telegraphがニンジンを食べると心疾患にかかるリスクを減らしがんを予防できると報道した。この話は14年間の大規模研究で、血中アルファカロテン濃度が最も高い参加者の全ての原因による死亡と心疾患及びがんに関連する死亡リスクが低かったという結果に基づく。しかしながらこの研究で測定したのはアルファカロテンのみで他の抗酸化物質については測定しておらず、アルファカロテンのみによる影響なのか他の成分も関連するのかは不明である。また測定したのは一回のみで研究の間に変化した可能性もある。これらは重要な限界である。他の抗酸化物質同様、アルファカロテンは他の野菜にも含まれ、この研究はニンジンを含む野菜や果物を多く食べる食生活の健康への酔い影響を支持するものとは言えるかもしれない。ただし抗酸化サプリメントの健康影響は確立されているとは言い難い。人々は、市販のいろいろな抗酸化サプリメントの安全性と有効性に関する規制が、医薬品とは同じでないことを知っておくべきである。