食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

妊娠中の飲酒と子どもの行動

Behind the Headlines
Pregnant drinking and child behaviour
Tuesday March 22 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/03March/Pages/drinking-pregnancy-bad-child-behaviour.aspx
Daily Mailが「妊娠初期に飲酒した母親は手に負えない子どもをもちやすい」と報道した。新聞は妊娠初期にわずか1日1杯の飲酒でも、そのこどもが16才になったときの反社会的行動をするリスクが3倍になることがわかったと報道した。この米国の研究は妊娠の最初の3ヶ月間の飲酒と、子どもの16才までの「行為障害」とよばれる精神医学的状態のリスクとが関連する可能性について調べたものである。この疾患は単にやんちゃであるということではなく、持続する、特定の反復する反社会的行動をもたらす。
この研究では行為障害と妊娠中の関連を見いだしたものではあるが、この状態は比較的珍しいもので研究対象集団の約12%、67人だけがそういう状態を経験していることに注意すべきである。従ってさらなる研究が必要である。
現行の妊娠したいまたは妊娠中の女性向けの助言は、特に妊娠初期3ヶ月は、全くアルコールは飲まないように、ということである。