食品安全情報blog過去記事

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Jaana Husu-Kallio長官が新しいコラム、On the table today(今日の食卓)で「調理か添加か?」と聞く

”Cooking or additives?” asks Director General Jaana Husu-Kallio in her new column, On the table today
23.03.2011
http://www.evira.fi/portal/en/evira/current_issues/?bid=2410
長官が新しいコラムを開始
Cooking or additives?
18.03.2011
http://www.evira.fi/portal/55943
サルモネラや食中毒のような微生物学的リスクを避けることが食品安全の伝統的課題であるフィンランドとは違って、中央及び南ヨーロッパでは化学物質に関心が高い。昨年発表されたユーロバロメーターではEU諸国では各種の化学物質リスクが最も重大なものだとみなされている。フィンランドでは食品衛生が中心ではあるが重金属や農薬などの汚染物質についても安全確保がされている。
添加物は汚染物質ではなく意図的に加えられるものである。その使用は厳密に規制されている。EFSAが全ての入手できる科学的データをもとに膨大な努力を続けている。
食品添加物についての議論はフィンランドスウェーデンだけであるのではない。EUでの調査では回答者の66%が添加物について懸念を持っている。
添加物の使用について最も受け容れやすいのは安全性の向上のためであろう。オーガニック製品ですら硝酸や亜硝酸ナトリウムなどの保存料の使用は認められている。しかし過去数十年の製造技術と微生物学リスク管理の向上により、これらの使用方法や量については最新の研究により評価されなければならない。各種添加物の研究は継続して行われる必要がある。
質を向上させるための添加物の利点を評価するのはさらに困難である。視点により利益は様々である。例えば増粘剤の使用についての意見は多様であろう。
法律遵守のためEVIRAは監視を行っている。認可されている添加物は多いが、個人的に避けることはできる。生鮮食品には添加物は含まれないし表示を見ることで特定のものを選ぶことができる。
私は消費者としては添加物には批判的で、生鮮食品から料理を作るのが好きである。私は添加物の安全性については信頼しているが、常識が、必要のない化学物質を摂るのは避けるべきだと指示している。添加物についての議論がフィンランドで始まったことはポジティブである。この問題についても消費者の声を聞くべきである。