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フタル酸エステル類(Phthalates)可塑剤の人体暴露量、安全な水準! - 人尿中分析結果 –

2011-04-22
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155743308§ionId=p_sec_1&type=news&currPage=1&flComment=1&flReply=0
食品医薬品安全庁安全評価院は長期間高用量で投与すると動物の生殖•発生毒性のあるフタル酸類の尿中濃度を分析した結果、安全な水準であることが確認されたと発表した。フタル酸類はプラスチックの可塑剤として工業用品や生活用品などに使われている。
今回の研究は一般の1,407人を対象に尿中フタル酸代謝物濃度を測定した。フタル酸類のうち有害影響があるという懸念のあるDEHPとDBPの代謝物である MEHPと MnBPの尿中分析結果から、人々のフタル酸類の予想暴露量はそれぞれ 6.1ug/? bw/day 及び 2.0ug/? bw/dayだった。
※ DEHP : di(2-ethylhexyl)phthalate, DBP: di(n-butyl)phthalate,
MEHP : mono(2-ethylhexyl)phthalate, MnBP : mono(n-butyl)phthalate (DEHP 及び DBPは 24時間後約 70%が代謝物の MEHP 及び MnBPになる)
これはEFSAが提示した耐用一日摂取量(DEHP: 50ug/kg/day 及び DBP: 10ug/kg/day)に比べて DEHP 及び DBPそれぞれ 12%と 20%で国内成人の暴露量水は安全な水準である。