食品安全情報blog過去記事

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食品から出た異物で慌てた事ありますか?

食品管理課 2011.04.27
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=14915&cmd=v
食品医薬品安全庁は消費者が食品異物に対して正しく理解して賢明に対処するように異物発見時消費者対応要領と食品医薬品安全庁に報告された異物状況(2010年度 9,882件及び 2011年度 1分期 1,540件, 総 11,422件)を発表した。
消費者対応要領では:
○食品の異物は多様で、多くの種類の原材料を使うため製造•流通過程で不可避に混入される場合があるので消費者は食品に異物が発見されれば慌てずに異物を保管して食品医薬品安全庁または市町村、製造業社や消費者団体に届けることができる。
○ 異物と異物が出た食品及びその包装紙は異物混入原因を明らかにするのに非常に重要な手がかりになるのでよく保管して原因調査のために訪問する公務員や製造業社に伝達する。
○ また家庭で食品を保管する際に虫が包装紙に穴を開けて繁殖することもあるので食品を保管する場所はいつも清潔に管理しなければならない。調理器具の一部が料理に混入する場合もあるので気を付ける必要がある。
※ 消費者広報物は食品医薬品安全庁ホームページからダウンロードできる
2010年度及び 2011年度 1分期の間食品医薬品安全庁に報告された 11,422件中、調査が完了した 11,126件についての結果,
○ 製造段階で混入した異物は 930件(8.3%)で異物混入の根源的問題になる製造段階での混入割合は毎年次第に減少している。
※ 製造段階混入率 : '08年 21.1% → '09年 15.3% → '10年 8.9% → '11年 1/4分期 4.0%
○ 製造段階で混入される異物の種類ではかび(11.6%) > プラスチック(9.0%) > 金属(7.5%) > 虫の順序
○ 食品の種類では調味海苔(47.9%)> 干し肉類(36.0%) > キムチ類(35.3%)> インスタント食品 > 魚肉加工品などが製造段階異物混入率が高い.
○ 製造•流通•消費段階で異物が混入される主要原因は,
虫の場合, 主に食品流通または保管環境が虫に暴露されるまたは消費者が食品を保管する過程に混入される、製造業社の防虫施設が充分でない、農産物など原材料から移行。
かびは流通中に食品取り扱い不注意で容器包装が破損または毀損されると発生、容器の密封不良など
金属とプラスチックなどは製造業社の製造施設(機構)や消費者が使う料理器具の一部が混入。
□ 食品医薬品安全庁は 2010年度異物報告件数が前年度(2009年)に比べて 4.6倍増加('09年 2,134件 → '10年 9,882件) したがこれは 2010.1.4.から食品業社の異物報告義務化及び 24時間インターネット異物報告システムが構築されたからであり、今年に入り異物報告件数と製造段階異物混入率が減少傾向であると分析している。
※ 報告件数 : '10年 1分期 1,997件 → '11年 1分期 1,540件(22.9% 減少) 製造段階混入率 : '10年 1分期 9.1% → '11年 1分期 4.0%
大企業を中心に全般的な異物管理努力をしていて異物制御能力が徐徐に向上している。
特に, 2010年異物報告件数が多い上位 15食品業社の生産量あたりの異物報告件数を比べた結果, 年間生産製品 100万個当たり異物発生件数が約 0.3件で企業の品質管理戦略のひとつの '6 シグマ' 以下に管理されていることが確認された。
※ 6 シグマ : 100万個の中で 3.4個の不良率(Defects per million opportunities)
食品医薬品安全庁は今後大企業と中小企業間異物自主管理ネットワークを構築し、異物管理メンター制度を取り入れて大企業の異物管理技術と情報を中小業社と共有するようにすることで中小業社の異物管理能力が向上できるように誘導する計画である。
また, 製造業社の異物管理実態に対する消費者の理解度を高め、異物発見時対応の要領などを積極的に広報して消費者の被害を予防し消費者と製造業者間の信頼を高めていく。