食品安全情報blog過去記事

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食事とアルツハイマーの脳病変

Diet and Alzheimer's brain changes
Tuesday June 14 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/06June/Pages/diet-early-alzheimers-protein-cognition.aspx
Daily Telegraphによれば、飽和脂肪の少ない食生活は「アルツハイマー病を遠ざける」。このニュースは20人の健康なヒトと29人の記憶に問題のあるヒトで2種類の食生活の影響を調べた短期試験にもとづく。1つは飽和脂肪が少なくグリセミック指数の少ない食品からなり、もうひとつは飽和脂肪が多くグリセミック指数が高い食品からなる。その結果低飽和脂肪/低グリセミック指数食が脳や脊髄液のアルツハイマー病と関連するタンパク質の量に影響した。この研究は小規模でわずか4週間と短期のものである。結果としてのアルツハイマー病を評価してはいないため、食事がアルツハイマーに関係するかどうかは言えない。食事とアルツハイマー病リスクにはさらなる研究が必要である。
一方飽和脂肪の多い食事は健康に悪いことが知られているため、飽和脂肪を少なくすることはアルツハイマーリスクに対する影響は不明であっても心臓の健康には良いだろう。