食品安全情報blog過去記事

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7つのアルツハイマーリスク要因に関する研究

Behind the Headlines
Study of seven Alzheimer's risk factors
Tuesday July 19 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/07July/Pages/lifestyle-factors-alzheimers-risk.aspx
Daily Mailが「アルツハイマー病の半分は運動や食事や禁煙などのようなライフスタイル変更で予防できる」と報道した。新聞は英国の約82万人の人々が認知症になり、その半分がアルツハイマーだという。この推定はアルツハイマーと7つのライフスタイル関連リスク要因の関連を調べた質の高いレビューに基づく。このレビューでは肥満や喫煙などの各リスク要因がどれだけ強くアルツハイマー病と関連しているのか、世界と米国のアルツハイマー病患者のどれだけがこれらの要因によるのかを吟味している。その結果アルツハイマー病の約半分が、糖尿病・中年期の高血圧・中年肥満・鬱・運動・喫煙・教育レベルの低さの1つまたそれ以上のリスク要因と関連することを見いだした。この重要な研究はアルツハイマーのリスク要因についての知見を更新するものであるが、関連があるということが原因であるということを意味しないことも強調しておく。またこの研究は英国人について調べたものではなく、英国でどれだけの人がこれらに関連するのかはわからない。理想的にはこれらの個々のリスク要因は質の高い研究でよく調べられるだろう。
それぞれのリスク要因の寄与率は:糖尿病2.4%・中年期の高血圧5.1%・中年肥満2.0%・鬱10.6%・運動不足12.7%・喫煙13.9%・教育レベルの低さ19.1%