食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

豆類が「がんリスクを低くする」

Behind the Headlines
Beans and lentil s 'lower cancer risk'
Thursday August 4 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/08August/Pages/beans-lentils-diet-bowel-cancer-polyps.aspx
Daily Expressによれば「マメを愛するヒッピーは大腸がん対策としては正しかった」。新聞はマメや玄米の多い食生活は大腸がんリスクを最大40%カットするという。このニュースは人々の食生活と大腸ポリープ発症リスクを調べた研究に基づく。調理した緑色野菜や乾燥フルーツや玄米は大腸ポリープの発症リスクが有意に低いことと関連していた。豆などもリスク低下と関連したが根拠はもっと弱い。この研究には26年という長い期間のうちたった一度、自己申告でしか食事について調査していないなどの欠点がある。さらに調査対象がセブンスデーアドベンチスト教会の信者という喫煙も飲酒もしない団体である。しかしながらこれらの限界にもかかわらず、この研究の知見は、がんリスク削減のためには植物由来食品を多く食べるようにという現在の助言に沿うものである。