食品安全情報blog過去記事

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科学委員会の結果を人々によりわかりやすく−劣化ウランについての科学的意見の要約

Bringing the results of the Scientific Committees closer to the public - Summary of the scientific opinion on Depleted Uranium
http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/opinions_layman/depleted-uranium/en/index.htm
劣化ウランは天然のウランから核燃料を濃縮したときにできる副生成物で、密度の高い金属である。放射能が残ってはいるものの原料より遙かに少ない。劣化ウランは爆弾や徹甲弾の貫通力を増すために使われている。そのような武器が湾岸戦争セルビアコソボで使われた。その結果ばらまかれたウランの健康影響についての懸念が生じた。多くの研究で、有害であるという根拠はないと報告されているが、結果には議論が残る。欧州議会は2008年に劣化ウランについての科学的情報について諮問した。軍事目的で使用された後の劣化ウランの環境及び健康へのリスクについての最新で最良の根拠は何か?SCHERが評価した。
わかりやすい概要と詳細、及び文献の3つのレベルからなる説明。
結果としては暴露量がバックグラウンドレベルに比べて限られるため、劣化ウランによる環境及びヒト健康影響はないというもの。