食品安全情報blog過去記事

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解明資料(国民日報 "外国では拒否されたのに国内では堂堂と販売" 記事関連)

海外実体調査課/食品基準課 2011.09.21
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=57&pageNo=1&seq=16106&cmd=v
国民日報が 9月 21日(水) に報道した 「外国からは拒否されたのに国内では堂堂と販売」という記事内容に対して以下のように説明する。
食品医薬品安全庁は輸出された食品が国内に返送された場合、返送理由を検討して廃棄などの措置をとっている。特に不適事由が国内基準にも違反だったり安全性に問題がある場合には収去検査や該当施設の調査などを実施し、有害食品が国内に流通しないようにしている。
国内基準未設定、輸出食品に対して甘いなどの記事内容は事実ではない。
食品医薬品安全庁はこれまでの3年間国際食品規格委員会(CODEX)、アメリカ、EU、日本などの食品基準と国内食品摂取量の調査及び有害性評価などを経て国内食品基準を先進化させ国際基準と調和させてきた。したがって一部の国の食品基準が国内基準と少し違ってもその差が食品の有害性と直接関係する可能性は非常に低い。< 銅やアルミニウムの国内基準未設定関連 >
微量栄養素である銅はカカオなどの原料由来で、一部の国を除いてアメリカやヨーロッパなど他の国でも基準を設定していない。食品医薬品安全庁は中国政府と銅基準の不用性を協議していて現在中国政府は銅基準を削除中である。
アルミニウムは韓国だけではなくアメリカ、日本、EU国際食品規格委員会(Codex) なども基準を設定していない。食品医薬品安全庁が '06年モニタリングの結果国民のアルミニウム摂取量が有害水準ではないことがわかった。今後の基準設定必要性を判断するためのモニタリングと再評価は継続して行う。
粉ミルクに含まれる鉄分は有害重金属ではなく、鉄分欠乏による貧血予防などのために微量添加されている必須栄養素で幼児 (3歳以下)の一日摂取量を 6~40mgに勧奨している。
多様な種類のベビーフードがあるため、一部製品には国内でも中国のように摂取上限量(フォローアップミルク、 調剤牛乳 5~10mg/100g)を決めてある。一部製品は中国輸出向けで中国基準にあわせた製品であり、国内流通品は国内基準によって製造流通している。
単純に輸出国基準に合致していないことが全て安全性に問題があるとは判断できない。