食品安全情報blog過去記事

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イソロイシル−プロリル−プロリン(IPP)とバリル−プロリル−プロリン(VPP)と正常血圧維持に関連する健康強調表示の立証についての科学的意見

Scientific Opinion on the substantiation of a health claim related to isoleucyl-prolyl-proline (IPP) and valyl-prolyl-proline (VPP) and maintenance of normal blood pressure pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2011;9(9):2380 [18 pp.].
30 September 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2380.htm
発表されている20の介入試験(論文は19でそのうち5文献は日本語を英語に翻訳したもの)、未発表研究1つ、メタ解析発表済み2つ未発表1つのデータが提出された。13の無作為対照試験(RCT)のうち4つが収縮期圧の群間の差を検出するのに適切な検出力があるものであったが、収縮期圧でも拡張期圧でも差がなかった。効果があるとされた論文8つのうち7つについては重要な方法論上の限界があった。動物実験の結果はヒトへのペプチドの作用について追加の情報をもたらさず、作用メカニズムの一貫した根拠にもならない。因果関係は確立されていない。
(日本ではトクホとして認められているけど。予想通りEFSAの求める水準では却下。)