食品安全情報blog過去記事

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Dounreayのシーフードのサンプリングによる廃棄を減らす

Seafood sampling wastage cut at Dounreay
Thursday 29 September 2011
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2011/sep/dounreay
FSAスコットランドはDounreayの原子炉施設周辺のシーフードサンプリングに関する規則を変更することを発表した。この変更は公衆衛生と環境保護を確保しつつ廃棄物を減らすだろう。1997年から行われているサンプリング方法では、制限区域内のシーフードが過剰に除去されている。新しい方法では放射線解析に十分な物質を集めつつ余分なシーフードや非食用種を環境に戻すことができる。
背景
1997年にDounreayの原子炉施設周辺で放射性核種が検出されたため、Dounreayの排水系統から半径2kmの範囲の漁業やシーフードの採取制限が行われた。食品安全リスク分析のためにこの地域のサンプリング合意書が発行された。当時は粒子のリスクなどの情報が良くわからなかったために、念のために分析に用いてあまったシーフードを環境に戻すことが許されていなかった。その後研究が進み粒子の海洋中での挙動がわかり、2009年3月に発表したリスク評価ではフードチェーンへのリスクは最小限に留まることが示された。
サンプリングは主にカニやロブスターを毎月捕まえているが、2010年にはカニ900以上ロブスター200以上を捕獲し、結果的にカニの身30kg以上ロブスターの身30kg以上が埋め立て廃棄されている。分析に必要なのは毎月たった10匹のカニと5匹のロブスターのみである。そこで余った動物は海に帰すことに合意した。