食品安全情報blog過去記事

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根拠を尋ねようキャンペーンの進行状況

Sense about science
Ask for Evidence campaign progress
30 September 2011
http://www.senseaboutscience.org/news.php/201/ask-for-evidence-campaign-progress
「根拠を尋ねよう」キャンペーンが9月14日に開始されてから、BBCやRadio 5などで取り上げられてきた。BMJやThe Weather Club、王立統計学会、FSAなどもこのキャンペーンについて言及した。支援者リスト(http://www.senseaboutscience.org/pages/a4e_launch.html)や記事リスト(http://www.senseaboutscience.org/pages/a4e_launch.html#coverage)を参照。
支援者には各学術団体の長や医師、研究者、ジャーナリストなど多数
(Simon Singhっておもしろい髪型してる、とか写真見るのも興味深い)

消費者が団体に科学的根拠を尋ねることを薦める英国のキャンペーン
UK campaign encourages consumers to ask organisations for scientific evidence
BMJ 2011; 343:d5995
Susan Mayor
http://www.bmj.com/content/343/bmj.d5995.full
たくさんの人が尋ねるようになれば企業は根拠を明示するようになり、より深く考えるようになるだろう。
上院科学技術委員会のクレブス卿は以下のように述べている。
「誰もがメディアで読んだりテレビで見たりラジオで聞いたり政治家が行ったり「専門家」が主張したりすることを解釈するための精神的道具を持っているべきである。この道具の重要な部分は、根拠について尋ね、その根拠がどれだけのものかを理解することである。服役は再犯を防止するか?自転車を運転するときのヘルメットは重症を予防するか?アナグマを処分することは結核コントロールに役立つか?一クラスの人数は生徒の成績に影響するか?しばしば確信をもって断定されたことに根拠はない、あるいは極めて弱い根拠しかない、あるいはデータの選択的解釈によることがある。2年前、私は政府にクラスの人数が生徒の成績に影響するかどうか尋ねたところ、帰ってきた答えは文献をたどって見つけたこととは違うことだった。文献が示していたのは一定のレベルの人数を超えると影響はほとんどなく、一定以下では一クラスあたりの人数が影響するというものだった。」