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日本原電関連食品医薬品安全庁対応及び管理動向(14)

輸入食品課 2011.10.05
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=16194&cmd=v
日本原子力発電所事故以後日本産食品の輸入は全般的に減少したがパン類、複合調味食品など一部品目については去年に比べて輸入量がむしろ増加した。
食品医薬品安全庁は日本で事故がおこった 3月から 9月20日までの日本産食品の輸入件数と輸入量を昨年同期間と比較・分析した結果、件数は 31.1% 減、量は 10.2% 減少した。
これは日本原子力発電所事故以後日本産食品に対する検事措置を強化したうえに日本産食品に対する国内消費者の否定的な認識が購買に直接間接的に影響したためと考えられる。
今年 3月から 9月20日まで日本産食品の輸入件数は 1万4626件で去年同期間(2万13件)に比べて 5387件減少、輸入物量(2万6546t)は前年同期(2万9460t)より2914t減った。
事故後 50件以上輸入された日本産食品のうち輸入量が前年同期比急減した上位 10品目は、
麺類(▽67%)、インスタント食品(▽54%), ベビーフード(▽53%), チョコレート加工品(▽45%), 水産物加工品(▽44%), 穀類加工品(▽37%), 液状コーヒー(▽29%), わさび加工品(▽22%), お菓子(▽22%), かまぼこ(▽20%) などの順序だった。
特にインスタント食品,ベビーフード, チョコレート加工品, お菓子, 水産物加工品などの輸入量が減少したのは、子供が好んで食べる食品や放射能汚染への懸念が高い水産物加工食品なので、放射能に敏感な主婦層の意識が反映されたためと分析される。
一方事故以後 50件以上輸入されて量が前年同期比で増加した上位 10品目は、
パン類(△64%), 複合調味食品(△39%), 魚の干物(△27%), 醤油類 (△26%), 酒類(△21%), ソース類(△20%), その他加工品(△12%), 醸造醤油(△12%), 餅類(△11%), 調味みそ(△7%) など。
○ 味付け類である複合調味食品, 醤油類, ソース類, 醸造醤油, 調味みそとパン類(饅頭, 和菓子), 餅類(大福餠), 干物, 酒類などは主に青壮年層が食べるので放射能について敏感ではない食品類である。
- 特にビール及び清酒など日本産酒類の増加は若者の飲酒文化変化によると考えられ、事故以後日本から輸入した清酒 1,093件, ビール 157件とその他お酒 216件の放射能検査結果は皆基準に合致していた。
□ 参照として食品医薬品安全庁は9月20日まで総 12,602件の日本産食品放射能検査を実施したが、全て基準に合致していた。
現在食品医薬品安全庁は日本政府が摂取または出荷制限した品目に対してただちに暫定輸入中断措置をするなど日本の動向に合わせて迅速に対応している。
食品医薬品安全庁は国民の不安感を解消するために放射能検査結果を食品医薬品安全庁ホームページ(www.kfda.go.kr)に継続的に公開している。
(お酒やタバコの放射能検査を不条理だと思わないヒトってどのくらいいるんだろう)