食品安全情報blog過去記事

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野菜や果物が「心臓リスク遺伝子に対抗する」

Behind the headlines
Fruit and veg 'counter heart risk genes'
Wednesday October 12 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/10October/Pages/fruit-vegetables-counter-heart-risk.aspx
Daily Expressが「素晴らしい食生活が心疾患を治す」と報道し、「心疾患をやっつけるには果物と生野菜からなるシンプルな食事が重要」と続けた。この報道は心臓発作や心血管系疾患(CVD)リスクを増加させるある種の遺伝子変異が、喫煙や運動や食事などのライフスタイル要因によりどのように変化するかを調べた大規模研究に基づく。この研究ではこれらの遺伝的変異による影響のいくつかは生野菜、果物、緑の葉物野菜、ナッツ、デザート、新鮮野菜と一緒の乳製品、果物やベリー類が多くを占める食生活で対抗できる可能性を発見した。生野菜が特に重要なように見えた。この研究は質が高く、この知見は特定の遺伝的リスクの高い人々が新鮮な野菜や果物を多く食べることによってリスクを削減できる可能性を示ししている。しかし限界もあり、人々が実際に食べたものを正確に思い出しているかや遺伝的変異の僅か一部しか評価していない。しかしながらそれでもこの知見は確かなように見える。この研究の対象になった民族集団の約50%が4つのリスクのある変異体のうちのひとつを持っているため、この知見が一般人に当てはまる可能性は高いだろう。