食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 世界がん宣言:決議から行動へ

The World Cancer Declaration: from resolution to action
Cary Adams et al.,
The Lancet Oncology, Volume 12, Issue 12, Pages 1091 - 1092, November 2011
2020年までに達成すべき目標とその結果
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS1470204511702984/table?tableid=tbl1&tableidtype=table_id§ionType=darkBlue
目標1 全ての国に効果的がん対策を提供
目標2 がん負荷の測定を改善(がん登録など)
目標3 タバコ、飲酒、肥満の抑制
目標4 B型肝炎ウイルスワクチンとヒト乳頭腫ウイルスワクチンの全国民への接種
目標5 間違った認識や有害な神話を一掃する
目標6 スクリーニングによる早期診断を増やす
目標7 診断・治療・リハビリ・緩和へのアクセス改善
目標8 効果的痛みのコントロールを全ての人に
目標9 がん対策専門家の訓練向上
目標10 がん専門医療従事者の海外流出削減

  • 医師自身の飲酒が患者への助言に色をつける

Doctors' own alcohol consumption colors advice to patients
31-Oct-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/uog-doa103111.php
自分がたくさん飲酒する医師は患者への飲酒助言についてもより自由主義で、有害影響が出る量をより多いところに設定する。さらに男性ヘビードリンカーは量を減らすように助言されるが女性は飲酒を止めるよう助言される。特に医師が男性の場合性差がある。
スウェーデンの研究。

  • 長寿に関連する幸福感

ScienceNOW
Happiness Associated With Longer Life
1 October 2011
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2011/10/happiness-associated-with-longer.html?ref=hp
幸福な人々は人生を楽しんでいるだけではない、彼らは長生きでもある。新しい研究では気分の良い人はその後5年間に死亡する可能性が人生の状況を考慮すると35%少ない。
人々の幸福感を測定する伝統的方法はそれについて尋ねることだった。しかし過去数十年の間に、心理学者で疫学者のAndrew Steptoeによれば、科学者はこの方法は信頼できないことを認識した。回答するときに人々は良いことを数え他人と比較する。
英国加齢縦断研究ではより特異的指標を探った。この研究は2002年以降50歳以上の11000人をフォローしている。2004年に4700人の唾液を1日4回採取し、同時に幸福感、興奮、満足度、不安、心配、恐怖などを評価した。唾液のストレスホルモン分析はまだ結果が出ていないが、気分との関連は本日PNASに発表された。
最もポジティブでない気分を報告した924人のうち67人(7.3%)が5年以内に死亡した。最もポジティブな気分を報告した1399人のうちでは50人(3.6%)が死亡した。もちろん重い病気のせいで気分が良くない可能性があり、研究者らは年齢や性や経済状況、教育、鬱の徴候、健康状態、喫煙や運動などを調整した。調整後でも5年間の死亡リスクは最も幸福な人々は35%低かった。
この研究は幸福が長寿と関連することを示すが幸福であれば長生きすることを証明したものではない。さらにポジティブでない人々を悪いことだと感じさせたいわけではない。