食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 食事とサプリメント:腎疾患患者にとって何が良くて何が悪いのか

Diet and supplements: What's good and bad for kidney disease patients
11-Nov-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-11/ason-das110211.php
米国腎臓学会で発表された二つの研究。1つは透析患者にザクロジュースを飲んでもらった時のコレステロールや高血圧への影響。もう一つは慢性腎疾患患者のサプリメントの使用状況調査。腎疾患患者にとって有害である可能性のあるサプリメントは39あり、15.3%が有害である可能性のあるサプリメントを使用していると推定される。

  • 米国における鎮痛剤の非医療用使用

Non-medical use of painkillers in the USA
The Lancet, Volume 378, Issue 9804, Page 1677, 12 November 2011
米国では痛みの管理にはオキシコドン、メサドン、ヒドロコドン、オキシモルホンなどを含むオピオイド鎮痛薬なども使われている。いろいろな種類のオピオイドが入手できて高頻度に処方されているためにこれらに薬物は非医療用に使われがちである。米国ではオピオイドの非医療用使用が医療費として年に725億ドルかかっていると推定されている。そして2009年には鎮痛剤中毒による救急搬送が50万件だった。11月1日にCDCが発表した報告書では包括的全国推定値が示されている。
オピオイド鎮痛薬の問題は先進国では過剰使用、途上国では基本的人権侵害としての使用制限という矛盾した問題を生み出している。政策決定者はバランスをとる必要がある。
(日本はどちらかというと途上国型なんだろう)

  • 政治的意志がイスラエルの新しいタバコ規制時代を先導する

Political will ushers in a new era for tobacco control in Israel
Pages 1697 – 1698
2011年5月にイスラエル内閣が喫煙率を下げるための新しい全国計画を採択したことでイスラエルの新しいタバコ規制時代が始まった。
Julius Richmondモデルによれば有効な予防対策には3つの要因が必要で、それは知識と社会戦略と政治の意思である。イスラエルにはこれまで知識と社会戦略はあったが政治の意思がなかった。今回政権交代により政治の意思が導入されたことでタバコの規制は進むだろう。