- 科学者は議論のあるインフルエンザ研究についてのメディアの嵐に備える
ScienceInsider
Scientists Brace for Media Storm Around Controversial Flu Studies
23 November 2011
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2011/11/scientists-brace-for-media-storm.html?ref=hp
Erasmus Medical Centerのウイルス学者Ron Fouchierのチームは遺伝子組換えによりフェレット(ヒトのインフルエンザ応答に最もよく似た反応をする)に感染するH5N1トリインフルエンザウイルスを作った。もしそれが放出されたらインフルエンザの大流行を引き起こし数百万人が死亡する可能性がある。Fouchierらの研究はウィスコンシン大学と東京大学のYoshihiro Kawaokaらのもう一つの研究と対になるもので現在二つの論文が米国科学アカデミーバイオセキュリティ助言委員会(NSABB)でレビューされている。(Kawaokaはインタビューの要請には応えなかった)
NSABBは間もなく公式声明を出す計画で、さらにこの種の研究についての追加の助言を発表するだろう。座長のPaul Keimは何年も炭疽菌について研究してきたが、これほど怖い病原体は考えられないという。これに比べれば炭疽菌のほうがましだと。
一部の科学者はこのような研究は決して行ってはならないと主張している。インフルエンザコミュニティの研究者は彼らを支持し、H5N1の大流行のリスクを過小に評価している人達に再考を迫るだろう、と言う科学者もいる。
(いろいろ略。そんなもの作るなよ・・・)
- サイエンスショット:有毒な蜘蛛の糸は蟻を寄せ付けない
ScienceNOW
ScienceShot: Toxic Spider Webs Keep Ants at Bay
22 November 2011
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2011/11/scienceshot-toxic-spider-webs-ke.html?ref=hp
蜘蛛は細い糸を織る素晴らしい職人であるが、さらに化学兵器も使うことがわかった。熱帯アジアによくいるNephila antipodianaが、糸を2-ピロリジノンでコートして蟻から餌を守っていることがProceedings of the Royal Societyにオンライン発表された。
- ILSIヨーロッパGuIDEワークショップ−食事摂取暴露評価ガイダンス
ILSI
ILSI EUROPE WORKSHOP on GuIDEA – GuIdance for Dietary intake Exposure Assessment
http://www.ilsi.org/Pages/ViewEventDetails.aspx?WebId={84D7FA4A-0FD5-40CD-A49A-2DA6FCDFD654}&ListId={178B3510-408A-4E59-ADE5-DF09F4E38F03}&ItemID=92
暴露評価はリスクベネフィット評価にとって重要であるが食品及び非食品の両方で消費者暴露を評価できる信頼できる方法がない。ILSIヨーロッパの食品摂取方法論専門委員会は暴露評価の自薦的ガイドラインを作ることを目的として設立された。そこで提案されたGuIDEAについてのワークショップが2011年11月29-30日に開催される。
2012年秋にGuIDEAウェブサイトを公開予定。
(期待、っていうか日本もやってよ)
- 歯の健康のためのキャンペーン
The Campaign for Dental Health
http://www.ilikemyteeth.org/
飲料水へのフッ素添加を促進する
フッ素に反対する良くある主張とその反論を掲載
http://www.ilikemyteeth.org/wp-content/uploads/2010/11/Myths-and-Facts-Sheet-2.pdf
例えば「フッ素添加は選択の自由の侵害」→「公衆衛生対策」
「フッ素添加練り歯磨きなどがあるからいらない」→「全ての人を守るのには飲料水への添加が有効」
「フッ素は有害、がんやその他の重大な病気になる」→「安全」
など(もっと長いし文献もある)