食品安全情報blog過去記事

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統一されたトータルダイエットスタディアプローチを目指して:ガイドライン

Towards a harmonised Total Diet Study approach: a guidance document
EFSA Journal 2011;9(11):2450 [66 pp.].
24 November 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2450.htm
FAO、WHOと共同。
トータルダイエットスタディTDS)は伝統的モニタリングとサーベイランス計画を補うものとなれるアプローチで、基準に従っているかどうかに焦点を合わせる代わりに集団の食事暴露量を計算して公衆衛生への影響の可能性を評価するためのしっかりした根拠を提供するよう設計される。TDSでは典型的食生活を代表するような食品摂取量データに基づく食品を選択し、食べるときと同じように調理し、分析前に関連食品をプールする。既に国際的TDSデータはたくさんあるが、より比較しやすいように可能な限り方法を統一する方が良い。専門家ワーキンググループは固有の価値を強調したTDSアプローチの定義を提供し、TDSの計画から分析結果の収集、暴露評価や結果のコミュニケーションなどについてのガイドラインを提供する。そして国際レベルでTDS情報の使用を促進する。TDSはスクリーニングにも暴露評価の精細化にも使える。TDSは食べる状態の一連の代表的食品中の化学物質のバックグラウンド濃度と暴露量を提供する。一方モニタリングやサーベイランス計画は個別の食品の高濃度汚染を知るのに適している。それらの相補性から、個別の汚染源の全体の食生活の中での重要性を知ることができる。