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甘党習慣、 肥満危険高める! - 添加糖摂取程度とメタボリックシンドローム関連性の調査結果 –

2011-11-24
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155798974§ionId=p_sec_1&type=news&flComment=1&flReply=0
食品医薬品安全庁食品医薬品安全評価院は韓国成人を対象に、砂糖などの添加糖摂取量とメタボリックシンドロームとの関連性を追跡調査した結果、甘いものを食べる食習慣を持った男性は女性よりメタボリックシンドローム発生リスクが大きいことがわかったと発表した。
この調査は延世大学校セブランス病院で健康診断を実施した韓国人 16,992人(男 9,831人, 女 7,161人)を対象に 6年から 12年間追跡調査した結果である。
※ 添加糖 : 食品製造または調理時に添加される糖で砂糖、蜂蜜、水飴、シロップなどのことで、食品自体に存在する乳糖、果糖及び甘味料は除く。
今度研究結果の内容は ▲韓国成人の添加糖摂取量増加 ▲男性のほうが女性より甘党▲男性のほうが女性より添加糖とメタボリックシンドローム間の関連が高いなどで
調査対象者の一日平均添加糖摂取量は 1998年 13.1gから 2008年 17.8gと 36% 増加した。男性は 17.6g、女性は 11.8gと男性のほうが女性より多く添加糖を摂っている。
調査対象者のうちメタボリックシンドロームは 1,896人で全体の 13.7%だった。これを韓国の人口 1000人当り 1年間の発生数に換算すれば男性 39.1人、女性 26.9人に相当する。 特に男性の場合添加糖摂取の少ない集団 (8g/day以下)より高い集団(22g/day以上)でメタボリックシンドロームの指標である肥満リスクは 28%, 高中性脂肪血症リスクは 22%、低HDLコレステロール血症リスクは 35%ほど増加した。
添加糖22gは一般的にコーラ•サイダーなどの炭酸飲料1缶で摂れる。
※ 加工食品中の1回提供基準量当たり糖含量 : 炭酸飲料(19.90g/200mL), フルーツジュース(21.94g/200mL), アイスクリーム(23.04g/100mL), シャーベット(23.0g/100mL), アイスケーキ(20.19g/100mL), キャンディー(7.11g/10g), チョコレート(8.96/30g), ビスケット(7.58g/30g)
一方女性の場合には添加糖摂取量とメタボリックシンドローム発生に有意な関連はなかった。
食品医薬品安全庁は「この研究をベースに、熱量と関係なく添加糖摂取が多くなるほど肥満リスクが高く慢性疾患発生リスクも大きくなるため、食品を調理する時には砂糖・シロップなどは減らし、食品購買時には食品表示事項を確認して甘いものは少なくする習慣を持つことが重要だ」と発表している。
参照として、韓国の平均総糖類摂取量は 2007年調査結果一日平均 48gで WHOの目標にしている 1日 50g(2,000kcal 基準, 総摂取カロリーの 10%相当)と同程度である。