食品安全情報blog過去記事

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コーヒーショップのカフェイン:妊婦の健康リスク?

Behind the headlines
Coffee shop caffeine: pregnancy health risk?
Thursday December 1 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/12December/Pages/high-caffeine-health-risk-cafe-coffee.aspx
Daily Expressが「妊娠女性は目抜き通りのコーヒーチェーンでコーヒーを飲むことで自分と赤ちゃんを危険に晒している」と報道した。他の新聞もいろいろなコーヒー店でのエスプレッソのカフェインレベルが様々であることを報道している。
時々市販のコーヒーを楽しんでいる妊婦は、カフェインの摂取量には注意し続けるべきではあるが、これらの知見で過度に心配する必要はない。現在のFSAの助言は妊娠女性はカフェインの摂取量を1日200mgまでにすべきというものである。
この報道はグラスゴーの20のコーヒーショップのシングルショットエスプレッソのカフェイン含量を調べたものに由来する。1カップあたりのカフェイン含量は51mgから322mgと幅があった。著者らは、現在コーヒー1杯のカフェイン含量を50 mgとしているのは誤解を招くものだと言っている。カフェイン含量の多いものだと一杯飲んだだけでカフェイン感受性の高いヒトにとってはリスクになる。さらに著者らは多くのコーヒーショップではエスプレッソからラテやカプチーノを作っていることを指摘している。市販のコーヒーなどのカフェイン含量については消費者へのより良い情報提供のためにさらに研究が必要であろう。カフェインは他にお茶やチョコレート、一部のソフトドリンク、風邪薬にも入っている。
(カフェインの多寡って味でわかるもの?何が違う?)