食品安全情報blog過去記事

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FDAは輸入オレンジジュースのカルベンダジムを検査すると企業に通知

FDA Testing Orange Juice Imports for Carbendazim, Notifies Industry
01/09/2012
http://www.fda.gov/Food/FoodSafety/Product-SpecificInformation/FruitsVegetablesJuices/ucm286302.htm
最近オレンジジュースからカルベンダジムが検出されたという報告を受けてこの文書を発行する。カルベンダジムは世界各国で柑橘類を含む各種作物に使用が認められているが米国ではEPAがオレンジの防かび剤としては認可しておらずオレンジジュースにカルベンダジムのトレランスも設定していない。そのため米国内ではオレンジジュースにカルベンダジムが存在することは違法残留になる。
2011年12月28日にFDAはあるジュース会社から現在販売されている最終製品に数ppbのごく微量のカルベンダジムを検出したという情報を得た。2011年産のブラジル製品が原因で、ブラジルではオレンジの木に生えるカビの一種の対策として使用が認められている。
EPAは予備的リスク評価を行い、報告されている量のカルベンダジムを含むオレンジジュースを飲むことによる安全上の懸念はないと結論している。FDAは報告されている微量のカルベンダジムを含む市販の製品を市場から排除する対応をするつもりはない。ただし、独自の検査を行う。もし公衆衛生上のリスクとなる量のカルベンダジムを含むオレンジジュースが検出されれば警告し、市場から排除する様な対策をするだろう。
輸入品に着いても検査し、検出されれば輸入を拒否するだろう。
FDAは企業にこの件について通知する。企業からFDAにブラジル産オレンジジュースの違反を繰り返さないための対策を通知するよう求める。