食品安全情報blog過去記事

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FDAは幹細胞の宣伝について警告

FDA Warns About Stem Cell Claims
Jan. 6, 2012
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm286155.htm
幹細胞を使った治療法は現在治療法がない病気の治療法になる可能性がある。しかしFDAは患者の治療への希望により違法で有害な可能性のある悪徳業者による幹細胞治療に騙されやすくなっていることを心配している。現時点でFDAが認可している幹細胞治療は存在せず、臨床試験計画も提出されていない。FDAが認可している幹細胞製品はニューヨーク血液センターによる造血系疾患患者用の臍帯血由来製品Hemacordのみである。
事例紹介
2011年12月に米国で3人の男性がFDAの承認なしに幹細胞を製造、販売、使用したなどの15の罪で逮捕、告発された。刑事告発の内容によると、一人はテキサスでマタニティケアクリニックを運営している助産師で、子どもを産んだ母親から「研究目的」と称して臍帯血を採っていた。実際には助産師は臍帯血をアリゾナにある研究室に販売していてその研究室のオーナーは2011年8月に違法な幹細胞取引で有罪判決を受けている。コンサルタント助教は大学の施設を使って幹細胞製品を作り研究室に送っていた。研究室では自称医師の男性が、メキシコに行ってがんや多発性硬化症やその他の自己免疫疾患患者に苦しむ人々に認められていない幹細胞治療を行っていた。この3人は病気に苦しむ患者から150万ドル以上を受け取っていた。
関連情報等有り