食品安全情報blog過去記事

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化粧品のニトロソアミンと二級アミンについての意見

SCCS
Opinion on Nitrosamines and Secondary Amines in Cosmetic Products
Adopted by the SCCS during the 14th plenary meeting of 27 March 2012
http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs_o_090.pdf
T25とBMDとTD50を用いて各種化合物の発がん性の強さをランキングした。
この比較からは化粧品によく検出されるニトロソアミンであるNDELA(N-ニトロソジエタノールアミン)は、食品中によくあるNDMA(N-ニトロソジメチルアミン)やNPYR(N-ニトロソピロリジン)より発がん性が相当弱い(一桁から二桁程度)ことがわかる
SCCSは消費者保護のために現在の規制(最大二級アミン含量は原料で5%最終製品で0.5%)を支持する。スペルミジンなどのポリアミンも二級アミンの定義に入る(スペルミジンから変異原性のあるニトロソ化合物が生じる)