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ベリーが認知機能低下を抑制するかもしれない−専門家の反応

SMC
Berries may reduce cognitive decline – experts respond
April 27th, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/04/27/berries-may-reduce-cognitive-decline-experts-respond/
新しい研究で、抗酸化物質の多いベリー類を食べることで加齢性の認知機能低下が最大2年半遅くなる可能性があるという
Annals of Neurologyに発表された研究。米国の、1976年に30-55才だった121700人の女性コホートであるナース健康研究のデータを用いた。ベリーをたくさん食べていた女性の認知機能の加齢が最大2.5年遅いことを観察した。著者はモデル作成において健康要因を調整したものの他のライフスタイル要因の影響かもしれないと注記している。
英国SMCが以下の専門家のコメントを集めた。
英国アルツハイマー研究所研究主幹Eric Karran博士
このような集団研究はライフスタイルや食生活の認知機能への影響について手がかりを与えるものではあるが結果の解釈は慎重になる必要がある。この研究ではベリーを食べることと認知機能低下が遅いことの間に関連を示唆するが、他に多くの要因が関与している可能性がある。ベリーを食べると脳のフラボノイドが増えるかどうかはわからない。さらなる研究が必要である。健康的なバランスの取れた食生活は我々全てが検討すべきことである。
ケンブリッジ大学公衆衛生医学教授Carol Brayne
ブロッコリーやブルーベリー、地中海ダイエット、数独など、この種の食生活と他の多くの関連要因の交絡を明確にするのは極めて困難である。観察研究ではなく良くデザインされた試験を待たなければならない。
IXICOの最高責任者でロンドン大学医療画像科学教授Derek Hill
アルツハイマー病の脳に関連するタンパク質を標的にした2つの薬物試験の結果が今年後半に出るであろう。多くの専門家がこれらの薬物が、認知症治療効果があるかもしれないが認知機能低下作用を明確に示すことができなかった長いリストに加えられることを心配している。
ベリーの研究は食生活の変化が認知症の症状発現を遅らせることができるという根拠を強化するものである。新しい薬を待つ間にできることを示唆している。
(ベリーを食べるのではなくて健康的なバランスの取れた食生活をしようということ)