食品安全情報blog過去記事

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ミルクや乳製品の成長因子:ANSESはがん発症リスクへの影響についての意見を発表

Growth factors in milk and dairy products: ANSES publishes its opinion on their impact on the risk of developing cancer
4 May 2012
http://www.anses.fr/PMGC00TBI0.htm
要約英語版(報告書はフランス語のみ)
成長因子は天然にヒトや多くの動物種が作る物質である。従ってミルクのような動物由来製品中にも存在する。これらの物質は発育に必要で主に細胞の生長や増殖に作用する。ANSESは消費者団体"Familles de France"から、ミルクや乳製品の成長因子に関連するリスクを、がん発症プロセスへの寄与を調査することにより評価するように公式に求められた。2年にわたる専門家の作業により、入手できる全ての研究をレビューし、ANSESは「ミルクや乳製品に存在するIGF-1の発がんリスクへの影響を示すことはできなかった」。そしてそれらの寄与はあったとしても小さいだろうと結論した。