食品安全情報blog過去記事

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ミツバチの死亡:ANSESはヨーロッパの農薬規制強化を勧めリスクへの多元的アプローチの必要性を強調する

Bee mortality: ANSES recommends reinforcing European plant protection product regulation and emphasises the need for a multifactorial approach to risks
1st of June 2012
http://www.anses.fr/PMGC002CI0.htm
種子処理用Cruiser OSRは菜種の栽培用に認可されている。この有効成分はネオニコチノイドクラスの殺虫剤チアメトキサムを含む3種類である。最近Scienceに発表された論文で致死的でない用量でのハチの帰巣への有害影響が示された。ANSESはEFSAと共同でこの分野の研究の必要性を強調する。さらにヨーロッパの規制に農薬の評価の才に致死的でない影響をより良く理解するための実験を組み入れることを求める。さらにミツバチの死亡現象に効果的に対応するためのリスクへの多元的アプローチの必要性を強調する
ANSESはこの研究の著者にヒヤリングを行い、以下の結論を得た:
・この実験はチアメトキサムの致死的ではない量での帰巣への有害影響を示したものである
・実験でのチアメトキサム暴露に比べると農業での暴露は低いが、完全に否定できない
・この研究の結果は必ずしも現在のリスク評価に疑問を投げ掛けるものではない
ANSESは実際の暴露量での実験や研究プロトコールの妥当性検証、ネオニコチノイドの再評価などを求める。
ANSESはハチの死亡は複数原因からなるため可能性のあるものについてはただちに対応したい。