食品安全情報blog過去記事

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人々は「誕生日に死にやすい」

People 'more likely to die on their birthday'
Monday June 11 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/06june/Pages/more-likely-to-die-on-birthday.aspx
Daily Mailによれば「誕生日は恐ろしい」、誕生日に死ぬ可能性が14%高いからだ。このニュースはスイスの200万人以上の記録を解析した研究に基づく。研究者らが説明するのに使った理論は2つで、1つは個人は記念日などまで人が死を延期できる、1つは誕生日にはお祝いにアルコールを飲んだり年を重ねたことがストレスだったりして死にやすい、というものである。
この研究の結果は「記念日反応」または「バースデーブルー」仮説を支持する。1年のうちで誕生日に死亡する人は13.8%多く、年齢毎に解析すると誕生日の死亡増加は60才以上でのみ見られる。死因は女性では心臓、がん、脳卒中、男性では事故と自殺がよくみられる。しかしながらこの研究には欠陥もあり1960年代後半までの古い記録を用いているため疑問がある。さらに何故誕生日に死亡が増加するのかの理由は不明である。データは面白いが誕生日は避けられないことを考えると肝腎な意味がわからない。多分我々は年齢とともに健康状態が低下することを思いつつ誕生日を楽しむのがいいのだろう。自分へのプレゼントはあまり心配せずに健康的な習慣を続けることだろう。