食品安全情報blog過去記事

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運動しないことは喫煙と同じくらい「致命的」

Behind the Headlines
Lack of exercise as 'deadly' as smoking
Wednesday July 18 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/07July/Pages/Lack-of-exercise-as-deadly-as-smoking.aspx
運動しないことは「喫煙と同じくらい致命的」だとDaily Mailが報道した。この見出しはLancetに発表された世界の運動しないことによる負荷を推定した研究にもとづく。研究者らは運動しないことが英国の心疾患の10.5%、大腸がんの18.7%を引き起こしていると推定した。全体としては2008年の世界中での死亡5700万人のうち530万人が運動しないことによると推定している。これは2000年の喫煙による死亡500万人と同程度であると示唆していて、これが見出しにつながった。これらの推定方法が同じかどうか、直接比較できるのかどうかは不明である。先進国では運動しない人より喫煙率が低いため見出しは誤解を招くものである。運動しないことより喫煙の方が明確にリスクが大きい。
(個人レベルでは喫煙しないことが最も大きいけれど喫煙者が減れば集団レベルでのリスクは小さくなり国としての対策の優先順位は下がる。日本は運動以前に禁煙政策)