食品安全情報blog過去記事

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Bite最新号発刊

Latest issue of Bite magazine published
28 August 2012
http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2012/aug/bite9
「知っていると知っていること」と「知らないと知っていること」と「知らないことを知らないこと」がある。食品の安全性はこれらすべてに対応しなければならない。
Bite
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/publication/bite-2012-9.pdf
新しい、進歩した科学 革新はどのように将来英国家族を助けるか
・大いなる未知に向かって Frank Chalmers
政府の主任科学者Professor Sir John Beddingtonは、2030年までに世界で問題になるであろう食糧不足、水不足、エネルギー資源の枯渇、気候変動などは「知っていると知っていること」である。FSAの仕事の多くは「知っていると知っていること」に費やされている。食品の安全性は科学により一歩ずつ進歩してきた。「知らないと知っていること」についても既存の知識を適用し解釈することでよりよい対応ができる。「知らないことを知らないこと」についてはどうだろうか。いくつかの試みはある。新しい問題に取り組むための「blue skies thinking(既成概念にとらわれない発想)」を科学に適用できるかもしれない。
またSir John Beddingtonは「予防原則precautionary principle」が「過剰警戒原則over-cautionary principle」に変貌する危機にあるともいう。「リスクバランス」についての検討も必要である。たとえばある種の防カビ剤は極めて高濃度だと内分泌攪乱作用がある可能性があるがそれはヒトの内分泌攪乱における極々微少なリスクである。一方防カビ剤を使わないことによる小麦の収量減少は極めて大きなリスクである。
食品の安全性において、「知っていると知っていること」についてもそれにどう対応するかは誰がその根拠を解釈するかによる。
・‘perfect storm’(食糧不足、水不足、エネルギー資源の枯渇、気候変動)
に科学的革新で対応しなければならない
・Professor Sir John Beddington一問一答
・未来について考える
腸内の細菌にパックマンが使われている