食品安全情報blog過去記事

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妊娠中にナッツを食べることと「子どものアレルギーリスク削減」が関連

Nut consumption in pregnancy linked to 'reduced child allergy risk'
Wednesday August 29 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/08august/Pages/Can-peanuts-in-pregnancy-reduce-childhood-allergies.aspx
Daily Telegraphが「妊娠中にナッツを食べると子どものアレルギーが減る」と助言した。この報告はデンマーク女性のライフスタイルと健康についてのより大きな研究の一部として集められたデータに基づく。6万人以上の女性に妊娠中のナッツを食べた回数を含む食生活について尋ねている。研究者らは出産後の子どもたちの喘息診断や喘鳴の症状などについて調べた。18ヶ月と7才で調査している。この報告の主な知見は、母親が最低週に一回ピーナッツや木の実を食べたことと子どもの18ヶ月時点での喘息診断リスクの20-25%低下が関連していることである。7才では差はなかった。
妊娠中にナッツを食べると発達中の胎児をナッツに含まれる化合物に晒すことになりそのためアレルギーになるリスクが減るというのはありそうなことである。しかしながらナッツの暴露が喘息症状リスクに影響する理由はわからない。さらにこの関連は、妊娠中にナッツを食べる女性がより健康的なライフスタイルを持っているなどの他の要因による可能性もある。
妊娠中にナッツを食べるべきか?
たとえば家族にナッツアレルギーの人がいるなどのような健康上の理由で特に避けるよう助言されていないのであれば、タンパク質と脂肪の良い供給源であるナッツを適度に食べることを避ける理由はない。