食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

チョコレート好きは気をつけて!チョコレートは「アヘンのような依存の引き金になる」

Behind the Headlines
Chocoholics Beware! Chocolate can 'trigger opium like cravings'
Friday September 21 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/09September/Pages/Chocolate-can-trigger-opium-like-cravings.aspx
Daily Mailが「チョコレートはアヘン同様の興奮状態をつくる」と報道した。さらに研究で「肥満者と薬物依存者の驚くべき比較を発見した」という。これは肥満のヒトや薬物依存者での研究だと思っても無理はないが、実際はM&Msを食べたラットでの実験である。
実験では、天然に脳に存在する化学物質でありアヘンと類似の影響があるエンケファリンが、M&Msを食べたラットの脳で増えた。また脳の特定の部位(背部新線条体)に合成麻薬を注射するとラットの食べ物への欲求が増大した。ラットは最大で体重の5%-ヒトに換算すると3.6kgのM&Msに相当−チョコレートを食べた。さらに研究者らはラットが喜んで食べているのかどうかを検討し、楽しんではいないようであることを見いだした。衝動的摂食障害のヒトは食べることが楽しくはないが止められないと言う。
この研究の最も重要な問題はヒトに当てはまるかどうかである。この時点では単なる推測であるが、この研究はこれまで運動に関与すると考えられてきた背部新線条体が依存や衝動的食行動に関与するかもしれないことを示す。しかしながら確認にはさらなる研究が必要である。
(M&Msの主成分はチョコレートではなく砂糖だというコメントがついている。)