食品安全情報blog過去記事

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論文等

A trans European Union difference in the decline in trans fatty acids in popular foods: a market basket investigation
Steen Stender, et al.,
BMJ Open 2012;2:e000859
http://bmjopen.bmj.com/content/2/5/e000859.full.pdf+html
2005年と2009年にEU 16か国でマーケットバスケット調査を行った。
フレンチフライやナゲット、電子レンジポップコーン、ビスケット/ウエファース/ケーキなどの部分水素添加植物油を使った高トランス脂肪メニューのトランス脂肪は2005年には東ヨーロッパ5か国で30g超過、西ヨーロッパ8か国で20-30gだった。2009年にはハンガリーポーランドチェコでは10-20gの間だったがドイツ、フランス、英国では2g以下に低下した。デンマークは2001年に37gだったが2005年には既に0.9gに低下している
デンマークでの冠動脈心疾患死亡率の低下は1980年代前半から既に顕著である。一方ハンガリーはトランス脂肪は1/3程度に減ったもののずっと停滞。)

  • B6C3F1マウスと F344/Nラットの2年間飲水暴露によるアクリルアミドの発がん性

Carcinogenicity of acrylamide in B6C3F1 mice and F344/N rats from a two-year drinking water exposure
Frederick A. Beland et al.,
Food and Chemical Toxicology
Available online 23 September 2012
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691512006904?v=s5
用量依存性の各種がんの頻度増加が観察されている

  • フライドポテトのアクリルアミド濃度を減らす

Reducing acrylamide levels in french fries
26-Sep-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-09/acs-ral092612.php
Journal of Agricultural and Food Chemistryに発表された、アクリルアミド含量の低いフライドポテトを作るための工程。
Kinetic Model for the Formation of Acrylamide during the Finish-Frying of Commercial French Fries
Jane K. Parker et al.,
J. Agric. Food Chem., 2012, 60 (36), pp 9321–9331

  • 息子を生むと心が変わる

ScienceNOW
Bearing Sons Can Alter Your Mind
by Melissa Lee Phillips on 26 September 2012
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/09/bearing-sons-can-alter-your-mind.html?ref=hp
新しい研究で男性DNA(男の胎児を妊娠したときに残されたもの)が女性の脳に生涯にわたって残存することがわかった。この外来DNAの生物学的影響は不明だが、この研究では同時に脳に男性DNAがたくさんある女性はアルツハイマー病になりにくいことも報告している。