食品安全情報blog過去記事

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コーヒーを飲むと盲目になる?

Behind the Headlines
Can drinking coffee make you go blind?
Monday October 8 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/10October/Pages/Three%20cups-of-coffee-a-day-linked-to-vision-loss.aspx
デカフェコーヒーに変えると視覚を守れる、とDaily Mailが主張する。新聞は1日に3杯以上のコーヒーを飲むことと視覚の消失が関連すると報道する。このニュースはカフェインの摂取と落屑緑内障の関連を調べた研究に基づく。落屑緑内障は目の中に液体が貯まって視神経に圧力を与える病気である。これにより視覚が一部消失したり、重症例では全盲になる。この研究では1日に3杯以上のカフェイン入りコーヒーを飲むことと落屑緑内障のリスク増加に関連があることを見いだした。奇妙なことに他のカフェイン入り製品では同様の増加は観察されていない。これは大規模で質の高い研究であるが、カフェイン入りコーヒーが視覚消失の原因であることを直接示したものではない。長期間にわたるコーヒーの摂取状況は人々の記憶によるもので該当者は比較的少人数である。落屑緑内障のリスクが遙かに高いのは緑内障の家族歴がある人たちである。
これまでコーヒーは健康へのメリットと有害性の両方に関連づけられてきた。従って見出しとは違って、カプチーノを捨てる必要はない。しかしコーヒーでも他のカフェイン入り製品でも適度に飲むのが賢明であろう。