食品安全情報blog過去記事

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Wellness Letter

  • インフルエンザのシーズンに準備はできている?

Are You Ready for Flu Season?
November 2012
http://www.wellnessletter.com/ucberkeley/feature/are-you-ready-for-flu-season/
最良の方法は予防接種
メディアがワクチンは効かないような報道をしても、ワクチンですべてのヒトが予防できるわけではないとしても、最良の予防方法はワクチン接種。
次いで注意すべきこととして
・病気のヒトから離れる−できないこともあるけれど
・手を洗う
・出かけたときには手を洗わないで口や鼻や目を触らない
・高齢者は肺炎球菌ワクチンを
・症状があるときは病院へ
・ダイエタリーサプリメントの宣伝文句を信じない
・インフルエンザに罹ったら人にうつさない

  • カルシウムに注目

Calcium in the Spotlight
November 2012
http://www.wellnessletter.com/ucberkeley/main/calcium-in-the-spotlight/#
つい最近までカルシウムは最も論争のないサプリメントだった。たくさんのヒトが骨を強くし骨粗鬆症を予防するためにカルシウムを摂っている。主な議論はどのような形態のカルシウムが最良かについてだった。しかし最近のニュースにはカルシウムサプリメントを止めるべきかどうか考えさせるものがある。一つはカルシウム錠剤と心疾患リスク増加が関連するという研究、さらに最近の米国予防サービス専門委員会が標準量のカルシウムとビタミンDサプリメントは閉経後女性の骨折を予防しないと結論した助言案を作った。
ここにあなたが知るべきことを示す
基本
カルシウムは骨の健康に必要である。また心拍や血圧など各種の人体機能に必要である。2010年のガイドラインでIOMは50才以上の女性の推奨1日摂取量として1200mgを、それより高齢の場合は1000mgとしている。しかしながら研究によると多くの健康な人にとっては1日800mgで十分であることが示唆されている。
カルシウムはサプリメントではなく食事から摂る方が望ましい。
どのくらい摂ると摂りすぎなのか?
いくつかの研究でカルシウムサプリメントが心臓発作リスクを少し増やすことが示唆されている。これらの臨床研究には方法論に欠陥があるが負の結果は懸念となりさらなる研究の必要性を示す。一部の研究では濃縮した形態で高用量を摂ることに問題があることを示唆する。
専門委員会の参加
2012年6月にPreventive Services Task Forceが1日1000mgのカルシウムと400 IUのビタミンD骨粗鬆症ではない閉経後女性の骨折を予防しないと「中程度の確実性で」結論した。従ってそのような女性がサプリメントを摂ることは勧めない。
このガイドライン案に多くの研究者が反論した。さらに混乱を加えたのは2012年5月に別の専門委員会が高齢者に転倒予防のためにビタミンDサプリメントを薦めたことである。
どうする?
食事から摂るのが望ましいが、食事から十分量摂れない場合にはカルシウムとビタミンDサプリメントは薦める。ただし大きな効果は望めない。最も安価なものを選び、用量は1000mgを超えないこと。食事からたくさん摂れた日は摂らないまたは減らす。治療を受けている病気がある場合には医師に相談する。