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国内流通中の‘エネルギードリンクなど’カフェイン含有量調査結果発表 

添加物基準課/食品管理課 2012.10.11
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=18764&cmd=v
食品医薬品安全庁は国内流通中の代表的なカフェイン含有製品であるエネルギードリンク、 液状コーヒー, コーヒー専門店コーヒー, コーヒーミックスなど調整コーヒー, カプセルコーヒー製品などのカフェイン含量を調査した結果、大部分の製品が高カフェイン含有製品に該当すると発表した
カフェインを1mL当たり 0.15mg 以上含む製品は来年から高カフェイン含有製品とされ、すべてカフェイン含量(mg)を表示しなければならない。また子供や姙婦などカフェインに敏感な人は摂取を慎むようにという注意文言も製品に義務表示となる。
調査の結果 1mL(1回提供量) あたりカフェイン平均含量は国内流通中のエネルギードリンク 0.43mg(99mg), 液状コーヒー 0.59mg(84mg), コーヒー専門店コーヒー 0.42mg(123mg), コーヒーミックスなど調整コーヒー 8.13mg(48mg), カプセルコーヒー 1.78mg(74mg)で高かった。
ただしコーヒーミックスなど調整コーヒーは 1mL 当たりのカフェイン含量が他の製品群に比べて高いものの希釈するので1回提供量基準では他の製品群に比べて相対的に低い。
食品医薬品安全庁は今回エネルギードリンク 11社 15製品, 液状コーヒー 23社 47製品, コーヒー専門店コーヒー 22社 88製品, コーヒーミックスなど調整コーヒー 17社 68製品, カプセルコーヒー 4社 25製品を調査した。<エネルギードリンクカフェイン含量>
エネルギードリンクで 1回提供量あたりのカフェイン含量が多いのは‘モンスターエネルギー’(164mg)などモンスターコリアの輸入した製品が 1~3位を占めた(160.23mg〜207.35mg)。
1回提供量あたりカフェイン含量が一番少ない製品は30mg,次いで60.74、61.85mgの順序だった.<液状コーヒーカフェイン含量>
缶コーヒーなど液状コーヒーの 1回提供量あたりカフェイン含量はOKF(株)の ‘ジョージアエメラルドマウンテンブレンド微糖’(156.25mg)が一番高かく、コカコーラ飲料 (株)の ‘ジョージアオリジナル’(126.79mg), ‘ジョージアマックスコーヒー’(125.69mg), ‘悪魔の誘惑フレンチカフェエスプレッソゴールド’(117.74mg) などが続いた。
カフェイン含量が一番低かったのは 38.24mg, 38.31mg、38.82mgだった.<コーヒー専門店コーヒーのカフェイン含量>
カプチーノでは 1回提供量あたりカフェイン含量は307.75mg、265.70mg、217.26mg、176.29mg、 166.66mgの順だった。
アメリカンは1回提供量あたりカフェイン含量が一番高い製品は 285.22mg、196.02mg、178.65mg、167.72mgだった。
カラメルマキアートは1回提供量あたりカフェイン含量は232.82mg、198.36mg、179.93mg、169.97mg、162.12mgだった.
カフェラテは 1回提供量あたりカフェイン含量は189.01mg、184.57mg、168.36mg、160.25mg、139.79mgだった.
コーヒー専門店のコーヒーは使われる原料コーヒー(原豆), 抽出方式,などによってカフェイン含量は異なる<調整コーヒーカフェイン含量>
コーヒーミックスなど調整コーヒーの 1回提供量あたりカフェイン含量は124.18mgが最高で次いで89.47mg、84.18mg、81.39mg、79.08mgの順序だった.
カフェイン含量が一番低かったのは 8.43mg、次いで10.18mg、14.46mg、15.54mgだった<カプセルコーヒー及びデカフェ製品カフェイン含量>
カプセル形態で販売されているコーヒー製品の 1回提供量あたりカフェイン含量は167.51mgが最高で次いで112.79mg、91.74mg、84.86mgなどの順序だった.
流通中のデカフェ製品からはカフェインが検出されなかった。

食品医薬品安全庁はカフェイン含量実態調査の結果コーヒー専門店で販売されているカフェイン含有上位製品(217.26~307.75mg)はエネルギードリンクのカフェイン含有最高製品(207.35mg) よりも高いと説明した.。
この調査結果を大人一日摂取勧奨量 400mgを基準に比べてみると ▲コーヒー専門店コーヒー 3.3杯 ▲エネルギー飲み物 4缶 ▲液状コーヒー 4.8缶 ▲カプセルコーヒー 5.4杯 ▲調整コーヒー 8.3個を取ると一日摂取勧奨量に相当する。
身体が成長中の中•高等学生(体重 50kg, カフェイン一日摂取勧奨量 125mg)の場合には ▲コーヒー専門店コーヒー 1杯 ▲エネルギードリンク 1.3缶 ▲液状コーヒー 1.5カン ▲カプセルコーヒー 1.7杯 ▲調整コーヒー 2.6個で一日摂取勧奨量に相当する。
※ カフェイン一日摂取勧奨量 : 韓国, カナダ(大人 400mg, 妊婦 300mg, 子供体重 1kg 当たり 2.5mg), アメリカ, EU(妊婦に対してだけ 300mg), 日本(特になし)
カフェイン含量を 1回提供量(235mL) 基準で他の国と比べると国内で流通するエネルギードリンクの含量は平均 101mgで EU, オーストラリア&ニュージーランド(109mg)に近くアメリカ(137mg)よりは低い。
また国内で販売されるコーヒー専門店コーヒーは 1回提供量基準(300mL), 平均 123mgで EU(126mg), オーストラリア&ニュージーランド(126mg)に類似、アメリカ(143mg)よりは低い水準だった.。
食品医薬品安全庁はこのカフェイン含量調査結果と現在調査中の子供•青少年•大人のカフェイン摂取実態調査結果を総合して韓国民のカフェイン暴露量を評価した後, カフェイン過剰摂取削減方案を用意する計画である。
まず 2013年 1月からカフェイン含量が液体 1mL 当たり 0.15mg 以上の飲み物(コーヒー製品含む)には高カフェイン含有製品であることとカフェイン含量(mg), 子供や妊婦などカフェインに敏感な人は摂取を慎むようにする注意文言を製品に義務表示とする。
また子供, 青少年の無分別な高カフェイン飲料摂取を制限するために, エネルギードリンクなどは学校購買及び優秀販売業店では販売を禁止させる内容の「子供食生活安全管理特別法」 改正案が提案されている。