食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

電子レンジに使用可能な容器、別にあります

2012-11-13 午前 10:06
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155861470§ionId=p_sec_1&type=news&flComment=1&flReply=0
電子レンジ用容器・包装について調べましょう!
食品医薬品安全庁は 1人家族増加及び生活の利便追求などで日常家電製品となった電子レンジについて、普段消費者が気になっている内容を記した「電子レンジ用容器・包装について調べましょう!」を Q&A 形式で製作してホームページに紹介すると発表した。
今回の Q&A の主要内容は ▲電子レンジの加熱原理 ▲電子レンジに使用可能/不可能な材質 ▲電子レンジ使用時注意事項などである<電子レンジ加熱原理>
電子レンジは外部から熱を加えて食べ物表面から内部に熱が伝わる火力オーブンと違い, マイクロ波(電磁波)を利用して食品に存在する数百万の水分子を震動させて発生する熱によって食べ物が内部から加熱される原理で作動する。
最近電子レンジで暖めた水は震動によって分子配列が変わるため健康に有害だという内容がインターネットを通じて流布しているが、水の特性には何ら影響を及ぼさないので安心して良い。 電磁波について消費者の健康上有害ではないかという心配が高いが、電子レンジ作動中に電磁波が外部に出ることを阻むために電子レンジに金属網が設置されているし, 作動を止めれば電磁波は直ちに消えるので身に触れる危険はほとんどない. <電子レンジ使用可能な容器>
電子レンジに使うことができる材質では電磁波が透過できる紙、硝子、陶磁器と合成素材にはポリプロピレン(PP) などがあり, 消費者が電子レンジを利用して食品を料理したり暖める場合には電子レンジ用と表示された容器または包装なのか確認後使うことが勧奨される.
プラスチック容器の場合電子レンジ用と表示されたポリプロピレン(PP), ポリエチレン(HDPE) などは使用が可能であり, ポリエチレン(HDPE)の場合は脂肪や砂糖の多い食品は 100℃ 以上になることがあるので水分が多い食品にだけ使わなければならない.
特に, 電子レンジにプラスチック容器を使えば内分泌撹乱物質が検出されるという消費者たちの認識と違い, ポリプロピレン(PP)は DEHPやビスフェノールAを原料に使わないので電子レンジ使用時にも内分泌撹乱物質が検出される恐れがない.
※ DEHP : di-(2-ethylhexyl)phthalate:プラスチック製品を柔軟にさせるための可塑剤
ビスフェノールA : ポリカーボネート(PC), エポキシ樹脂(epoxy resin) 製造時使われる原料物質
紙は濡れた時強度が弱くなることあり、クッキー包装などに使われるワックスコーティング紙は食品にワックスが移行する可能性があるので電子レンジ用と表記された製品だけ利用した方が良い.<電子レンジ使用不可能な容器>
プラスチックのうちカップめんやヨーグルト容器などに使われるポリスチレン(PS)は耐熱性が低く高温でとけるため電子レンジへの使用には気を付けなければならない。メラミン樹脂, フェノール樹脂及び尿素樹脂は原料に使われたホルムアルデヒドが高温で溶出する恐れがあるので使ってはいけない.
アルミニウム箔(銀箔紙)と金属容器はマイクロ波が透過せず反射するので食品が加熱されない上に先端のとがった金属はマイクロ波が集中して火花が出るので使わないようにする.<電子レンジ使用時注意事項>
栗, 卵, ソーセージなど皮がある食べ物をそのまま電子レンジに入れて加熱すると破裂する可能性があるので皮をとり除いたり切れ目を入れて料理しなければならない。電子レンジで湯を沸す場合沸騰しているようには見えないが沸騰点以上に温度が上がっている場合が多いく、ここにすぐコーヒーミックスを入れれば突沸するので最小 30秒以上待った方が良い.
油が多い食品にラップをして料理すれば 100℃ 以上の高温になってラップ製造に使われた可塑剤などが移行される可能性があるので直接食品と接触して使わないことが望ましい.
食品が密封された容器や包装に入っている場合にはふたを少し開いて加熱するようにする.
食品医薬品安全庁は「この情報提供を通じて消費者たちが電子レンジ用容器•包装に対する漠然たる不安感を解消して正しい情報を得る機会になることを期待する」と発表した.
今の情報の詳しい内容はホームページ(http://www.kfda.go.kr>情報資料>容器包装情報またはブログ(, http://blog.daum.net/kfdazzang, http://blog.naver.com/kfdazzang)で確認することができる.