食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

家族での食事が「子どもが野菜や果物を食べるのに役立つ」

Behind the Headlines
Family meals 'help kids get their five-a-day'
Thursday December 20 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/12December/Pages/Family-meals-helps-kids-get-their-five-a-day.aspx
Daily Mailが「家族で食事をすると子どもの野菜や果物の摂取量を増やすのに役立つ」と報道した。このニュースは家庭環境、特に両親の野菜や果物への態度が、子どもの野菜や果物の摂取量にどう影響するかを調べた研究に基づく。ロンドンの2383人の小学生に24時間の食事日記をつけてもらい、両親には追加で自分自身が野菜や果物をどれだけ食べるかや一緒に食事をするかについて尋ねた。全体としてこの研究は子どもの野菜や果物の摂取量に家庭でのいくつかの要因が関連することを見いだした。家族で一緒に食事をする、親が毎日野菜や果物を食べる、親が子どもために野菜や果物を切ってくれると子どもの野菜や果物の摂取量が多い。この知見は家庭環境や家族の食生活が子どもの食生活に影響することを示唆したもので、それはとてもありそうなことである。しかしながらこの横断研究はロンドンの子どもを24時間調べただけで、証明とまでは言えない。しかし野菜や果物を食べることは健康にメリットがあることはわかっているので、それを促進するのは良いことである。この研究にはこれがその子たちの日常の食生活なのかどうか、他の状況でも同じなのか、どの因子の組み合わせが子どもの摂取量に影響しているのかわからない、などの限界はある。