食品安全情報blog過去記事

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パーム油

ファクトシート
Palm oil
January 2013
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/palmoil.cfm
パーム油とは何か?
アフリカのアブラヤシの果実から得られる植物油である。パーム油は飽和脂肪が多い。ほとんどの植物油は飽和脂肪をあまり含まないがパーム油やココナツ油は例外である。
オーストラリアやニュージーランドの食事ガイドラインでは飽和脂肪の摂取量は制限すべきとしている。また健康だけではなく環境への懸念からもパーム油の表示を求める声がある。
パーム油の表示に関する現行規制は?
現在の規制ではパーム油は「パーム油」と表示する必要はなく、「植物油」と表示できる。
また栄養成分表示には飽和脂肪の表示が求められている。栄養成分表示を見れば消費者はより健康的な食品を選択できる。
FSANZはかつてパーム油の表示義務化申請を環境への懸念が理由だったため却下したことがある。
製造業者はパーム油についてどう対応しているか?
多くの製造業者は自主的に表示していて、環境に優しいパーム油供給を促進している「持続可能なパーム油懇談会」のメンバー企業もある。あなたは企業にどのような種類の油をつかっているか聞くこともできる。
政府はこの問題にどう対応しているか?
2011年1月に食品表示法と政策についての独立したレビューが61の助言を大臣に提示した。そのうち助言12で、栄養成分表示の改訂とともに添加された糖やパーム油を含む添加された油脂を表示する方法が助言された。2011年12月に大臣がこの助言についての対応に、食品基準を変更する前に期待される効果や影響を検討するためFSANZからの助言をもとめた。