食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース等

  • ヨーロッパのウマ肉スキャンダルは食品の禁忌に光をあてる

National Geographic
Europe’s Horse Meat Scandal Casts Light on Food Taboo
http://news.nationalgeographic.com/news/2013/13/130212-horse-meat-beef-scandal-food-france-england-europe-science-taboo-horsemeat/
ウマ肉は一部の文化ではタブーで、他の文化では普通である
ヨーロッパのウマ肉スキャンダルは、ベジタリアンから肉好きな人まで多くの人の神経に障った。ブタやトリやウシを普通に食べているヒトでもウマを食べることには罪悪感がある。しかしこれは一部の国にしかあてはまらない。他の国ではウマ肉を食べることにスティグマはない。地中海のSardinia島ではウマはロバと同様普通に食べる。オランダやフランスでも食べる。最も多く食べるのは中国で、次がカザフスタンである。ロシア、メキシコ、モンゴル、アルゼンチン、日本でもウマ肉は食べる。
コメントがいろいろついている

  • 政策:プラスチック廃棄物を有害と分類せよ

Natureコメント
Policy: Classify plastic waste as hazardous
Nature Volume:494, Pages: 169–171 Date published: (14 February 2013)
Chelsea M. Rochman, Mark Anthony Browneらがプラスチック残骸の管理政策が時代遅れで人々や野生生物の健康を脅かしているという
プラスチックの残骸のハザードについて。

Homogenized Milk Myths Busted
Berkeley Wellness | February 13, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/homogenized-milk-myths-busted
牛乳についてはあらゆることが議論の的になる−脂肪、タンパク質、糖(乳糖)含量からホルモン、殺菌工程、そしてそれがヒトの食品として適しているかどうかまで。我々はそれらについて検討してきたが、読者からホモジナイズについて心配だという意見があった。ホモジナイズのどこが悪いのか不思議に思うかもしれない。
「ノンホモジナイズ」ミルクをより健康的だと宣伝しているたくさんの人々がいるようだ。健康食品販売店や一部のスーパーマーケットでノンホモミルクをみたことがあるかもしれない。まず最初に、ノンホモミルクは必ずしも「未殺菌」ミルクではないことを言っておく。「未殺菌」ミルクは全てノンホモであるが、ノンホモミルクは必ずしも未殺菌ではない。そして未殺菌ミルクには明確な健康リスクがあるが、ノンホモミルクは未殺菌でなければ健康リスクがあるわけではない。
牛乳をホモジナイズしないと脂肪が分離してクリーム層ができる。ホモジナイズは19世紀に開発されたもので脂肪球を小さなサイズにする機械的工程である。
中傷者によるとホモジナイズしたミルクは、主にミルクに含まれる酵素キサンチンオキシダーゼ(XOD)を吸収しやすくするため心疾患や糖尿病やアレルギーなどに寄与するという。彼らは血中XODの濃度が高いと病気の原因となる炎症が亢進するという。人体の合成するXODの活性の高さと炎症の増加は事実としても、ミルクのXODが原因というのは仮説にすぎない。XODは食品からは吸収できない。ミルクのXODについての仮説は1983年に発表された論文で否定されている。その後の研究でも否定されている。
基本的に、何年にもわたって、ミルクに関する恐怖の話は全て根拠がない。ノンホモミルクを飲む理由は、それをあなたが好きで、高い価格を喜んで払う場合のみである。

  • ソフトドリンクの高果糖コーンシロップとその他の砂糖の安全基準値を決めるようFDAに要請

CSPI
FDA Urged to Determine Safe Limits on High-Fructose Corn Syrup and Other Sugars in Soft Drinks
February 13, 2013
https://www.cspinet.org/new/201302131.html
人工甘味料についての懸念があってもダイエットソーダのほうが安全である
(ふ〜ん)

  • 31才の母親が「過剰」コカコーラ摂取後死亡−検視官

TV NZ
Mum, 31, died after 'excessive' Coca Cola intake – coroner
February 12, 2013 Source: ONE News
http://tvnz.co.nz/national-news/mum-31-died-after-excessive-coca-cola-intake-coroner-5339912
インバーカーギルの8人の母親Natasha Harris 31才が自宅で不整脈で死亡した。家族が「依存」と説明したソフトドリンク習慣による可能性があると検視官が報告した。
David Crerar検視官の推定では彼女は毎日6-10Lのコーラを飲み、虫歯で何本も歯を抜き、少なくとも子ども一人がうまれつき歯にエナメルがない。彼女の長期パートナーであるChristopher Hodgkinsonは、Natashaが1日に2.25Lのボトル4本を飲んでいたと推定している。他の飲み物は飲まず、コークがないと禁断症状を示した。
2010年2月25日に呼吸困難で救急車を呼んだが救急隊員は蘇生はできなかった。死後解剖で肝肥大と脂肪肝が見られ、病理学者は砂糖の摂りすぎによるとした。また低カリウム血症でもあった。検視官の推定では10Lのコークはカフェイン970 mgと1kg以上の砂糖になる。死因となった不整脈はカフェインの摂りすぎと低カリウムによると考えられる。
しかしCrerar検視官は「コカコーラを健康でない量飲む消費者の健康についてコカコーラに責任があるとは言えない」と明確に述べている。