食品安全情報blog過去記事

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穀物製品中の大豆の偶発的存在

Adventitious Presence of Soy in Grain Products
February 12, 2013
http://www.inspection.gc.ca/food/labelling/core-requirements/ingredients/allergen-labelling/adventitious-presence-of-soy-in-grain-products/eng/1360691333452/1360691654497
CFIAとヘルスカナダは穀物ベースの製品の製造業者や輸入業者に対して、偶発的存在による低レベルの大豆について、アレルギーの予防的表示は必要ない、と助言する。健康リスク評価の結果、大豆の偶発的存在により大豆アレルギー患者にアレルギー反応をひきおこすことはないと結論した。
2009-2010年以降、CFIAは表示されていないアレルゲンについて標的調査を行ってきた。この調査の目的は、穀物ベースの食品に大豆などの表示されていないアレルゲンがどのくらいあるのかについてのベースライン情報を得ることである。その結果一部の穀物ベース製品には極微量の大豆が存在することがわかった。大豆の量が少ないため、これがアレルギー患者にとって健康リスクとはならないとヘルスカナダは結論した。
穀物製品中の大豆の偶発的存在は作物の栽培・収穫や貯蔵・輸送の仕方によりおこる。大豆に限ったことではなく、他の穀物でもみられ、穀物の品質評価基準にも反映されている。
表示されていないアレルゲンの検査では、違法行為や消費者にリスクがある場合にはCFIAが輸入業者や製造業者にフォローアップ対応を行う。偶発的存在でかつ健康リスクとならない場合にはその段階では何の対応もしない。
CFIAとヘルスカナダは食品業者に対して、穀物ベースの製品に特別な懸念が内場合には予防的大豆表示(大豆を含むかもしれない)をする必要はないと助言する。