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BfRは食品包装用に薦められるリストからアントラキノンを削除

BfR removes anthraquinone from its list of recommendations for food packaging
12 February 2013
http://www.bfr.bund.de/cm/349/bfr-removes-anthraquinone-from-its-list-of-recommandations-for-food-packaging.pdf
アントラキノンは食品包装用を含む紙やボール紙の製造に使われている。包装に含まれるアントラキノンは食品を汚染する可能性がある。BfRはEFSAが2012年に意見を発表したのをきっかけに食品と接触する紙へのアントラキノンの使用について再評価した。
EFSAは農薬成分としてのアントラキノンについて発がん性は排除できないとし、動物実験ではアントラキノンは腎臓と肝臓に発がん性がある。IARCはグループ2Bに分類している。
ヨーロッパでは食品中のアントラキノンの最大残留量は由来にかかわらず0.01 mg/kgとされている。
BfRは紙やボール紙からのアントラキノンの食品への移行は0.01mg/kgを超過すると推定した。さらに包装に使われた紙やボール紙のアントラキノンのためにお茶で基準値を超過した事例についての報告も受け取った。
従ってBfRは食品と接触する紙の製造にアントラキノンを使うことを薦めない。