食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

緑茶やコーヒーを飲むと脳卒中リスクが減らせるか?

Behind the Headlines
Can drinking green tea or coffee cut stroke risk?
Friday March 15 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/03March/Pages/Can-drinking-green-tea-or-coffee-cut-stroke-risk.aspx
Mail Onlineによると「脳卒中予防のために大事なこと?1日にコーヒー一杯と緑茶4杯、と科学者が言う」。Mailは、両飲料が脳卒中予防効果があるかもしれないという日本の長期大規模研究を報道している。見出しは研究の知見を反映してはいるが、このニュースは過剰表現である。研究者らは緑茶を1日に4杯以上飲む人たちはほとんど飲まない人たちに比べて20%脳卒中リスクが低く、コーヒーを少なくとも1杯飲む人はほとんど飲まない人に比べて同じく20%脳卒中リスクが低いことを発見した。これらの知見は興味深いものの、これだけでは緑茶やコーヒーが直接脳卒中リスクを下げることを証明できない。研究者らは脳卒中に影響する他の要因を考慮してはいるが何かを見逃している可能性がある。またこの研究は日本で行われたもので英国人とは違うかもしれない。
本論文はオープンアクセス
The Impact of Green Tea and Coffee Consumption on the Reduced Risk of Stroke Incidence in Japanese Population
The Japan Public Health Center-Based Study Cohort
http://stroke.ahajournals.org/content/early/2013/03/14/STROKEAHA.111.677500.full.pdf+html
(コーヒーや緑茶がどうこうというよりコーヒーも緑茶もほとんど飲まないという人たちだけリスクが高いという感じ。平均的日本人でコーヒーも緑茶もほとんど飲まないという人のライフスタイルってどういうものなんだろう?)