食品安全情報blog過去記事

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カフェインは交通事故のリスクを本当に減らせるか?

Behind the Headlines
Can caffeine really cut crash risk?
Wednesday March 20 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/03March/Pages/Can-caffeine-really-cut-crash-risk.aspx
「コーヒーを飲む大型トラックドライバーは交通事故のリスクが低い」とBBCニュースが報道した。これはオーストラリアの長距離大型トラックドライバーの大規模研究に基づく。最近事故をおこしたドライバーは、目覚ましのためにコーヒーやカフェイン錠剤のようなカフェイン製品を使用することが事故をおこしていないドライバーより少なかった。研究者らは大胆にもカフェインを摂取することで事故リスクが減ると結論しているが、それは言い過ぎである。カフェインが目を覚まして注意を払うことで運転を安全にするかもしれないというのは常識的であるが、この結果には多くの他の説明が可能である。カフェインとの関連は偶然である可能性がある。思い出しバイアスもある。カフェイン摂取は長距離運転の際に定期的に休憩をとることの代わりにはならない。運輸省は長距離ドライブには2時間ごとに15分の休憩を助言している。