食品安全情報blog過去記事

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オーガニックラベルが我々に食品が健康的だと考えさせる?

Behind the Headlines
Do organic labels make us think food is healthy?
Wednesday April 3 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/04April/Pages/Do-organic-labels-make-us-think-food-is-healthy.aspx
「普通の食品にオーガニックというラベルを貼ると、買い物客はそれが健康的で味が良くてカロリーが低いと信じるようごまかせる」とDaily Mailがいう。このニュースは米国での小規模の、「オーガニック」表示が人々の食品の品質への認識に影響すること−健康ハロー効果として知られる現象−を示唆する興味深い研究に基づく。この研究ではショッピングセンターの人に、一方だけ「オーガニック」と表示したクッキー、ポテトチップ、ヨーグルト2つを食べて評価してもらった。その結果人々はオーガニックラベルのあるほうをカロリーが低く、脂肪が少なく繊維が多く価値があると認識した。ただし味については明確ではなかった。
人々がオーガニック食品を選ぶのは多分有害と見なされている合成農薬を使わないで育てたというような要因に影響されていると思われる。しかしながらオーガニックとそうでない食品の栄養価が違うという根拠はほとんどない。
消費者や製造業者、宣伝規制担当者などは栄養と健康心理学分野についてさらに研究が必要だろう。
この研究は、オーガニック食品については根拠に基づいた情報提供がなされるべきであることを示唆すると考えられる。