食品安全情報blog過去記事

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キューバの困難な時代は国民の健康と関連

Behind the Headlines
Hard times in Cuba linked to better national health
Wednesday April 10 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/04April/Pages/hard-times-in-Cuba-linked-to-better-national-health.aspx
キューバダイエット−少なく食べて運動する−で予防できる脂肪が半分に」とIndependentが助言する。これは新しいラテンダイエット法やファディズムではなく、キューバの浮き沈みの激しい経済が人々の健康にどう影響したかについての研究に基づくニュースである。1990年代初め、キューバは米国の厳しい輸入規制とソビエト連邦の崩壊により厳しい経済危機に苦しんだ。その結果食事からとるカロリーが減り石油が入手できなくなったために政府が100万以上の自転車を配り、運動量が増えた。そのため5年間の経済危機の間に国民一人当たり5.5kg体重が減った。この期間に心血管系疾患、2型糖尿病、がんの頻度とそれらによる死亡が減った。しかし危機が過ぎ去ると食べる量が増え運動が減り元に戻った。この研究は集団レベルでの食べる量をへらし運動を増やすという取り組みが健康に良い影響を与えるだろうことを示唆する。しかし問題は、豊かな西洋の主主義の社会で、どうすれば強制することなく食べる量をへらし運動を増やすようにできるか?である。